生成色の”生成り（きなり）”は”生地のまま”という意味で、糸本来の味が出る色味のことです。ホワイトやオフホワイト、ベージュとも異なる自然派の柔らかな色で、温かみのある印象を与えてくれます。今回は生成色の特徴やおすすめコーデを紹介します。
生成色の意味は？
生成（きなり）色とは、漂白したり染めたりしていない素の色のこと。見た目はほんの少し赤や黄色がかった白色で、アイボリーやオフホワイトと似た色ですが色の種類としては別物です。
ナチュラルカラーやアースカラーが世に出始めた時から、認知度が上がってきた生成色。色をつけていないため余分な汚染物質が出ず、地球に優しい色としても人気の高い色で、肌触りも優しく自然な風合いが特徴的です。
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英語での読み方はエクリュ（ecru）カラー
ファッショントレンドの高い方は、エクリュ（ecru）カラーという言葉を聞いたことがある方もいるかもしれません。英語圏やフランスなどのヨーロッパではエクリュと呼ばれていて、日本でも度々耳にするようになってきました。男性女性、年齢問わず幅広い層から支持のある、使い勝手の良い色です。
生成色とアイボリーやオフホワイトとの違い
先ほど生成色とアイボリーは別の色とお伝えしましたが、具体的にどの点が違うのかについて紹介します。ホワイトや類似の色とも厳密には異なるのでそれぞれの色の特徴と合わせて紹介します。
アイボリーは生成色よりも黄色が強い
アイボリーは黄色がかった灰色のような白。象牙色（ぞうげいろ）という別名を持っていて、漢字の通りに象の牙のような色です。生成色の商品を作るときに染色の過程でアイボリー色を出すこともあるので、非常に似ていますが厳密には異なる色です。
オフホワイトはグレーがかっている
生成色と似た色として挙げられるのがオフホワイト。純白のホワイトに少しグレー味があり明度が低いのが特徴で、生成色同様にナチュラルな色味をしていますが、グレーに近い色が大きな違いです。
生成色が似合う人や合う色は？
生成色は基本的にどんな肌質の方とも相性が良いのが魅力。合わせる色も選ばないので、素材やアイテムに合わせて様々なコーデを楽しめます。組み合わせる色によってさまざまな雰囲気を作り出すことができる色です。
中でも生成色と合う色は自然派の色。ビビッド系のポップな色ではなく、深めの赤や橙色、緑系と合わせると大人の雰囲気が増します。
生成りが似合うのはイエローベース
四季折々の4種類の肌質の中ではオータムやスプリング系との相性は抜群です。このようなイエローベースの方は、生成色コーデを身につけるで上品かつアカ抜けた印象に仕上がります。
一方でブルーベースの方の場合、肌がくすんで見えてしまい不健康な印象になってしまうことがあるので注意が必要。生成色は製造の過程で色が変化し単色ではないので、アイテムごとの色味にもよりますが、一旦試着してみてから購入するのがおすすめです。
生成り×メンズコーデをご紹介
生成色を使ったメンズコーデを紹介します。パキッとしたホワイトと異なり、ナチュラルな印象なので柔らかい雰囲気に仕上がるのが特徴です。大人の余裕を出したい方はぜひチェックしてみてください。
生成色トップスやシャツは春夏の必須アイテム
ふっくらと柔らかな風合いのパイル地を使ったボーダーTシャツ。タオルのように吸水性が高く汗ばむ季節にもってこいな素材です。
ちなみにこちらの商品カラーは4種類で、いずれも生成色を使用。生成りをベースとした生成り×紺、紺をベースとした紺×生成り、生成り×グレー、グレー×生成り、いずれもボーダー色が強くない落ち着いた雰囲気です。
生成色のボタンダウン衿の半袖シャツにベージュのパンツを合わせたコーデ。触るとしっかりとした生地の風合いがしますが、着ると清涼感があり暑い時期にも嬉しいアイテムです。ゆったりとしたサイズ感とトラッドなスマート感を兼ね備えています。
生成色なら春夏のカーディガンも爽やかに
少し羽織りたいけど暑苦しいのは…という方におすすめなのが、清涼感の強い薄手のリネン素材を使ったカーディガン。生成色なので重たくなく、さらりと羽織れて軽い素材なので持ち運びにも便利です。室内での冷房対策に1枚は持っておきたいアイテムです。
生成色パンツのメンズコーデ
真っ白のホワイトだと膨張して見えてしまうパンツですが、生成色であればイージーパンツでもスタイリッシュな着こなしに。春夏らしい麻の素材感で重たくならず、テーパードを効かせることでスッキリとしたシルエットに仕上がります。
バイカラーのTシャツと合わせた生成色パンツコーデ。シンプルなテーパードイージーパンツで、春先はスニーカーやレザーシューズ、夏場はサンダルでラフにスタイリングできます。
生成色で大人コーデを楽しもう
今回は生成色の特徴やどんな色と相性が良いのか、おすすめのコーデについて紹介しました。ホワイトやグレー、ベージュなどの色の服は持っていてもナチュラルな生成色についての魅力にまだ気づいていない方も多いはず。ぜひこの記事を参考に生成色コーデに挑戦してみてください。
