クレリックはスペルで書くとclericで、牧師や聖職者を意味します。彼らが着ていたような制服のようなものが、クレリックシャツの起源といわれていて、一般的には襟は白で身頃部分に柄や色がついているシャツを指します。今回はそんなクレリックシャツの魅力やコーデについて紹介します。
クレリックシャツとは?
襟はホワイトで身頃には色や柄が入っているシャツ、”クレリックシャツ”。別名”ホワイトカラーシャツ”や”カラーディフェレントシャツ”などとも呼ばれています。クレリック(cleric)とは英語で牧師や聖職者、修道士のことを指し、彼らが着用していた僧服が現代でも着られているクレリックシャツの原点といわれています。
ちなみにクレリックの1種にプリーストという特定の地位を指す言葉もあります。”シャツ”としてのファッションアイテムとは関係ないですが、プリーストはクレリックと同意義です。
クレリックシャツの魅力とは?
クレリックシャツは色や柄がアクセントになり、単調コーデを避けられるのが大きな特徴です。シャツ1枚でもサマになるため、重ね着をしなくても着映え効果が狙えます。
カジュアルな雰囲気なのでストリートファッションのアイテムとしてはもちろん、ビジネスカジュアルやクールビズファッションの1つとしても人気を博しています。
クレリックシャツの着用マナーとは?
プライベートで着る際には問題ないですが、ビジネスシーンで着る時には注意が必要です。クレリックシャツは身頃に柄や色が入っているため、重要な会議や顧客訪問の場合はカジュアルな印象を与えてしまうかもしれません。TPOや相手の雰囲気に合わせて選んでみるのが無難です。
クレリックシャツコーデの作り方
ビジネスシーンだけでなくプライベートでも大活躍するクレリックシャツ。コーデを作るときのポイントは、全体に使う色数を3色までに抑えることです。トップスの時点で既に2色以上は使われているので、ボトムスやシューズをモノトーンにしたり、シャツに配色されている色を使って色数を抑えたりすることで落ち着いた雰囲気に仕上がります。
メンズ×クレリック風コーデ
今回紹介するアイテムはクレリック”風”シャツ。通常のクレリックシャツは襟が大きめについていますが、こちらはスタンドカラータイプでよりカジュアルに仕上げています。白い襟がアクセントになっているアイテムです。
ややゆとりを持たせたサイジングで首回りも余裕を持たせているので、上までボタンを留めていても着心地の良いリラックスした雰囲気に。1枚着はもちろん、ジャケットやコートのインナーとしても映えます。シャツとボトムスを同じ色にまとめることで、落ち着いた印象に仕上がります。
レディース×クレリック風コーデ
メンズライクなクレリックシャツはレディースコーデにも大活躍。こちらはカジュアルなホワイトデニムパンツを合わせたミックスコーデです。襟とパンツとで色を合わせることで、衿が差し色効果を発揮してくれてよりおしゃれな印象に。デニムの裾をロールアップすることで、全体的なシルエットもすっきりとさせてくれます。
きちんと感のあるクレリック風シャツに、弧を描くようなシルエットが特徴的なカーゴイージーパンツ、さらに足下にハンサムなローファーを合わせることで程よいカジュアルダウンコーデの完成します。
お尻がすっぽり隠れる着丈なので腰回りが気になる方にもおすすめ。一枚着はもちろんですがベストなどを重ねたレイヤードコーディーネートにも使えるアイテムです。
クレリックシャツを着こなそう
今回はクレリックシャツとは?と基本的なところからおすすめのコーデについて紹介しました。ビジネススーツのカジュアル化やクールビズ制度で身につけられる服の範囲が広くなった方も多いはず。ぜひさまざまなシーンで使えるクレリックシャツで、大人の余裕を演出できるコーデを楽しんでみてください。