季節の端境期、日差しが強くても夕方になると冷気が忍び寄る――そんな時間帯にこそ頼りたくなるのが、「羽織り」の存在です。
参考記事のように、軽やかさ・表情・シルエットという観点で語られたインディゴダンガリーシャツのコラムに倣い、本稿では コットンツイードパッチワークカバーオール を題材に、「手にしたくなる羽織り」たる要素を紐解いていきます。
素材と表情による “軽やかさ” の演出
参考記事では「ライトオンス素材が醸す軽やかさ」が冒頭で語られていました。quadro (クオドロ) 公式サイト | オンラインストア
本作でも同じ視点をまず押さえたいと思います。
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ツイード風ながら綿ベース
ウール素材のツイードのような風合いを、あえてコットンで表現することで、重さを抑えつつも織りの陰影を楽しめる表情に。 -
パッチワークの表情変化
異なる織り・パーツを組み合わせることで、単調さを避け、見る角度や光の当たり方で見え方が変わる“揺らぎ”を持たせている。 -
裏地なし構造
裏地を省くことで通気性を確保し、重さを感じさせない羽織りとしての着心地を重視。 -
柔らかさ・生地の動き
硬さを残さず、体の動きに馴染みやすい布感を適度に持たせることで、羽織っていてもストレスが少ない一枚に。
こうした軽やかさと表情のバランスは、参考記事のシャツが持つ「羽織るものとしての佇まい」と共鳴しています。
デザインディテールが織りなす “味” と利便性
参考記事では「1ループボタン仕様とワークな表情」「ルーズすぎない適度なシルエット」に言及されていました。quadro (クオドロ) 公式サイト | オンラインストア
本ジャケットでも、デザインの意匠と機能性の調和を重視した要素を語ります。
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アクセントになる切り替え・パッチワーク
パーツごとに織りや柄が違う構成が、さりげないアクセントを生み出す。 -
ステッチ・パーツ使い
パッチの縁のステッチや、繋ぎ目の処理が無造作ではなく緻密な仕上がり感をもたらす。 -
適度なシルエット余裕
重ね着も可能なゆとりを持たせつつ、だらっとしすぎないバランスを保っている点。 -
羽織り方の自由度
前を完全に閉じず、ボタンを開けて“引っ掛けるように”ラフに羽織る着方も想定しているデザインゆえの余裕。
これらの工夫により、ジャケットとしての存在感を出しつつ、日常使いのしやすさを犠牲にしていません。
コーディネート視点:重ね着で「抜け感」を作る
参考記事は「カジュアルレイヤード・スタイル」の着こなし案を挙げ、羽織りとしての使い方を重視しています。quadro (クオドロ) 公式サイト | オンラインストア
ここでは、本アイテムを活かしたコーデ提案を、抜け感を意識しながら紹介します。
シーン | インナー例 | ボトムス例 | 靴・小物 | ポイント |
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デイリー・カジュアル | 白Tシャツ、薄手ニット | ライトデニム、生成りチノ | スニーカー、キャンバスシューズ | ジャケットを前開きでさらっと羽織る。明るめカラーとのコントラストで“軽さ”を強調。 |
ワーク/ミリタリー風 | ワークシャツ、ミリタリーニット | カーゴパンツ、ワークパンツ | レザーブーツ、厚底ブーツ | 素材感と無骨さをミックス。パッチワークの風合いがアクセントを与える。 |
きれいめカジュアル | オックスシャツ、細畝コーデュロイシャツ | チノ、スラックス | ローファー、革靴 | クラシックな要素を取り入れつつ、素材の味わいで崩しを。 |
季節の変わり目スタイル | ハイネックセーター、薄手スウェット | ストレートデニム | サイドゴアブーツ、小物でアクセント | インナーを見せるレイヤードで、素材・色に変化をつけて豊かな表情に。 |
羽織り方、前を開けたり閉じたりするだけでも印象が変わるので、自由なスタイルで遊びたい一枚です。
こんな人におすすめ
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普段の着こなしに“味わい”を足したい人
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重さを感じさせず、羽織りでこなれ感を出したい人
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ワーク風・ヴィンテージ風要素を自然に取り入れたい人
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レイヤードや見せ方(襟元・袖口)で遊びたい人
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