スーツのカジュアル化やクールビズ制度から、ネクタイをせずに着こなせるボタンダウンシャツの人気が高まっています。しかし着方やマナーを知らないと、ダサく見えたり常識が足りない?と思われたりしてしまいます。今回はボタンダウンシャツの特徴から着用シーン、おすすめのアイテムをご紹介します。
ボタンダウンシャツとは?
そもそもボタンダウン(B.D)シャツとは、襟をボタンで留めるタイプのシャツのことを指します。ボタンダウンシャツは老舗紳士服ブランド「Brooks Brothers(ブルックスブラザーズ)」が起源といわれています。
当時イングランドで主流だった騎馬競技中、襟元がヒラヒラとなびいている様子を見たジョン=E=ブルックスが開発しました。
ボタンダウンシャツはノーネクタイ化で人気再燃
歴史の長いボタンダウンシャツですが、近年はビジネスマンの定番アイテムです。そのきっかけとなったのがクールビズ制度やスーツのカジュアル化により、ネクタイをしなくても良い風潮になったこと。
ボタンダウンシャツはネクタイをつけてはいけないというルールはありませんが、ネクタイがなくても襟が立ちおしゃれに決まります。そのため現代の方にも使いやすいアイテムとして、人気に再び火がつきました。
ボタンダウンシャツの着こなし方やマナー
普段使いしやすいボタンダウンシャツですが、ダサ見えしてしまう着こなし方や推奨できない着用シーンがあるのでぜひ覚えておきましょう。
襟先のボタンは必ず留める
ボタンダウンのシンボルである襟元のボタンは、必ず締めて着用しましょう。ボタンダウンのボタンは閉じたり開けたりできる2wayと勘違いして、外したまま着ているとだらしない印象を与えてしまいます。
またボタンダウンは襟先のボタンを留めてこそ綺麗な襟立ちになるように仕上げているため、襟の形が崩れてしまい身頃のボタンが浮いてしまうので注意が必要です。
ノーネクタイの時には1つ目のボタンは開ける
ネクタイをつけない時にボタンダウンシャツを着る場合、第一ボタンは開けるのが基本的な着こなし方です。襟上の緩やかなカール部分のおかげで襟下部分のシルエットが綺麗になり、程よいカジュアル感を演出してくれます。しかしボタンダウンシャツの襟幅によっては、1つ目のボタンを閉めてもおしゃれに着こなせるパターンもあります!
その際にインナーが見えてしまうのはダサ見えしてしまう大きなポイント。UネックやVネックなど、襟が深い形のインナーを選びシャツから見えないように意識しましょう。
冠婚葬祭でのボタンダウンコーデはNG
カジュアルな印象を与えるボタンダウンシャツは、結婚式やお葬式などでの着用はマナー違反です。フォーマルなシーンの際には、きちんとネクタイをしめられるよう、ボタンのついていない襟のシャツを選びましょう。
一方で結婚式の二次会やカジュアルなパーティーシーンにはもってこいです。カジュアルさときちんと感を兼ね備えていて、コーデの幅も広がるアイテムです。
ボタンの取り扱いに気をつけよう
洗濯時やネクタイを着脱する際は、都度ボタンを外しましょう。そのままの状態で洗ったり擦れたりしまうと、ボタン部分に負担がかかり、せっかくの綺麗な襟元のシルエットが崩れやすくなるためです。ぜひ丁寧に扱って綺麗なボタンダウンカラーを保ちましょう。
ボタンダウンシャツでおしゃれにかっこよく!
今回はボタンダウンシャツの特徴から取り扱い方、おしゃれな着方などをご紹介しました、ビジネスシーンのカジュアル化により普及が広まっているボタンダウンシャツですが、着方を誤ってしまうとダサ見えしてしまうリスクもあります。ぜひ正しい着こなし方と取り扱い方を守り、長く綺麗に愛用してください。