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春の暦はいつ?2022年の立春や二十四節気についてもご紹介

2022年の立春は2月4日。1年の中で最も寒い日と言われていますが、日本の暦では春がスタートする日です。春の暦はいつからいつまで?という疑問だけでなく、春以外の季節にも使える二十四節気(にじゅうしせっき)の意味など、知っておくと便利な雑学について紹介していきます。

2022年の春の暦はいつからいつまで?

春の暦を知る上でまず押さえておきたいのが「立春」です。実は毎年立春の日付は前後していて、2022年は2月4日でしたが2021年は2月3日でした。おおよそ2月4日ごろには訪れるのですが、暦の日にちを決めるのは太陽の動きが大きく影響しているため、毎年同じ日が立春ではありません。また立春の期間は”二十四節気(にじゅうしせっき)”の第二節目までの約2週間です。

春の暦を決める二十四節気(にじゅうしせっき)とは?

先ほどサラッと登場した言葉”二十四節気(にじゅうしせっき)”は春の暦を決める上で大切なキーワードです。ここからは二十四節気(にじゅうしせっき)について詳しく紹介していきます。

二十四節気では4つの季節をさらに6つに分類

二十四節気(にじゅうしせっき)は太陽の動きに合わせて、1年間を24つに分類する方法のこと。太陽が通るルート”黄道”を24つに等分して、その位置から季節を割り出しています。身近な例でいうと春夏秋冬の4つを、それぞれ6つに分けたものです。立春は二十四節気の最初の区分に入り、暦上では新しい1年の始まりを指します。

二十四節気の起源は古代の中国で、日本にこの考え方が取り入れられ始めたのは平安時代といわれています。ちなみに二十四節気をそれぞれさらに3つずつに分けた”七十二候”と呼ばれる分類方法もあります。

春の二十四節気はいつからいつまで?

“暦上での春”は2月4日ごろに迎える立春から、立夏の前日までです。その間に二十四節気の分類法では6つに分かれています。それぞれの名前といつ頃なのかを紹介していきます。

  1. 立春(りっしゅん)|2月4日頃
  2. 雨水(うすい)  |2月19日頃
  3. 啓蟄(けいちつ) |3月5日頃
  4. 春分(しゅんぶん)|3月21日頃
  5. 清明(せいめい) |4月5日頃
  6. 穀雨(こくう)  |4月20日頃

二十四節気以外にも春に関わる暦日がある

二十四節気は昔から畑作業に関わる人たちにとって大切な、季節の移り変わりの目安になる分類方法です。中国から伝わったものなのですが、実はこの他にも日本独自の暦もあります。通称”雑節”と呼ばれていて、現在の私たちにとっても馴染みのある暦があるのです。その雑節には1年の始まりを意味する立春や、春分と関係している日もあります。そこで今回は知っておくと便利な春の暦について紹介していきます。

  • 節分(せつぶん)|立春の前日
    └本来は四季ごとにあったが現在は春だけを指す。「鬼は外、福は内」のように邪気を追い払う行事は今も行われている
  • 社日(しゃにち)|春分と秋分に最も近い戊の日
    └1年に2回あり、春には作物の豊作を祈願し秋には豊年を祝福する
    ※戊(つちのえ)の日は土地の神様を祀る日で10日に1回訪れる
  • 彼岸(ひがん)|春分と秋分の前後3日ずつ
    └春分と秋分は”この世”と”あの世”(彼岸)が最も近い日と考えられていて、現在でもお墓参りに行く文化が引き継がれている
  • 土用(どよう) |立春、立夏、立秋、立冬の前18日間
    └春土用の戌の日には、”い”のつく食べ物(イカやイワシ)や白い食べ物(豆腐や白米)を食べるのが縁起が良いとされている
  • 八十八夜(はちじゅうはちや) |立春から88日目
    └2022年は5月2日で昔は種まきの目安の日といわれていた。現在では新茶がおいしい時期とされている
  • 二百十日(にひゃくとおか)、二百二十日(にひゃくはつか) |立春から210日目、220日目
    └暴風雨や天災などが起こるといわれている

春の暦を知って季節の移ろいをもっと楽しもう

今回は立春や春分などの春に関する暦、そして二十四節気について詳しく紹介しました。最も寒いとされている立春はまだまだ冬の最中と感じてしまいますが、暦の上では春が始まっています。季節ならではのお祝い事やイベントを知れば、1年をもっと有意義に過ごせるはず。ぜひ覚えておいてくださいね!

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